最近では、NFTがテレビやネットニュースなどでも頻繁に取り上げられるようになりました。特にスポーツ業界でもNFTを活用したコンテンツが増えてきており、注目を集めています。
今回は、NFTスポーツにどんなものがあるのか、取引できるプラットフォームはどこなのか、ご紹介していきます。
NFTの仕組み
NFTとは「Non Fungible Token」の略で、複製不能なデジタルデータのことです。暗号資産(仮想通貨)と同じようにブロックチェーンを使って発行・取引されています。
ブロックチェーンの仕組みを活用することでコピーや改ざんが困難なため、唯一無二の作品ということになり、デジタルデータそのものが価値を持っています。
NFTスポーツとは
NFTスポーツは、スポーツ関連のコンテンツやグッズをNFT化したものです。具体的には、選手のトレーディングカードといったゲームのアイテム、試合のハイライト映像や画像などがNFTとして取引されています。
NFTスポーツのコンテンツ
よく活用されているコンテンツとしては、トレーディングカードゲームがあります。世界にはNFTスポーツを利用できるプラットフォームが用意されていて、ユーザーはそのプラットフォーム内でユーザー同士によるカード交換をすることができます。
サッカーやバスケなど有名なチームの選手カードを集めてチームを編成、リアルタイムの試合における選手の成績がスコアになり、手持ちカードの総合スコアを競い合うという仕組みです。
以上のように、NFTコンテンツといえば基本的にはデジタルデータが取引されるのですが、プラットフォームによっては、サイン色紙など現実のグッズも付属することもあります。
西武ライオンズの「LIONS COLLECTION」では、サイン入りバットまであるようです。貴重なグッズをNFTをつけて販売することで、コレクターは所有証明がついてくる安心感がありますね。
8つのNFTスポーツのプラットフォーム
「コインチェック」「Open Sea」「Rarible」などの大きなプラットフォームで取引されているものもあれば、独自のプラットフォームを使っているところもあります。
NFT アートや音楽など他の業界では独自のプラットフォームを作る企業が少ないのですが、スポーツ業界は独自プラットフォームを展開することも多いのが特徴的です。
Coin check(コインチェック)
仮想通貨取引所のコインチェクは、NFTコンテンツが売買できる「Coincheck NFT」を展開しており、ファンタジーフットボールゲーム「Sorare」を取り扱っています。
「Sorare」は、世界227のクラブ・39のリーグとライセンス提携したブロックチェーンカードゲームで、現実世界のスコアが反映されます。「Coincheck NFT」ではネイマール選手や長友選手など49名のレアカードを販売していて、購入したカードはゲーム内で使えます。
Open Sea(オープンシー)
世界最大規模を誇るマーケットプレイスです。eスポーツのサッカーチームBlue United eFCがチーム公式NFTコンテンツを発行しました。他にも、日本の体操選手・内村航平選手の引退記念NFT アートの販売もされましたね。
Rarible(ラリブル)
Raribleは、2020年にできた比較的新しいサイトです。すでに、その規模はOpen Seaに匹敵するほどになっています。
PLAYBACK9(プレイバックナイン)
横浜DeNAベイスターズがLINEのブロックチェーンを活用した、ムービーコレクションです。
試合の名シーンを球団公式のデジタルムービーとして購入することができます。
Lions Collection
西武ライオンズ公式のNFTプラットフォームサービスで、選手の名場面をとらえたリアルプロダクト・デジタルコンテンツを販売しています。
Jリーグオフィシャルライセンスゲーム
OneSportsとゲーム会社アクセルマークの共同開発したゲームで、2022年にβ版をリリースします。正式版ではNFT化機能が加わり、ゲーム内で育成した選手をNFT化することでユーザー間での売買が可能になります。
Ethernity Chain(エタニティチェーン)
サッカー選手のメッシのNFTコレクション「メッシバース」や、ペレのNFT、超有名なボクサーであるモハメド・アリのNFTも取り扱っています。
NBA Top Shot
NBAとDapper Labsが共同開発した、デジタルプラットフォームです。デジタルトレーディングカードで、有名なハイライトやスター選手のカードは高値で取引されています。
最後に
大きな盛り上がりを見せているNFTスポーツ分野。スポーツ好きの方は、これを機に始めてみてはいかがでしょうか。