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今年で誕生から15年目を迎えるビットコイン(BTC)の歴史を振り返る

暗号資産「ビットコイン(BTC)」は、今年で誕生から15年目を迎えました。今や聞いたことがない人はいないであろうビットコインですが、「サトシナカモト」と名乗る人物によって始まったことをご存じでしょうか?今回は、そんな15周年目を迎えるビットコインの歴史についてご紹介していきます。

2008年:サトシナカモト氏が論文を発表

ビットコインの歴史は、2008年10月に「サトシナカモト」と名乗る人物(またはグループ)がビットコインに関する論文をインターネット上に発表したことから始まりました。論文は金融機関を通さない低コストの金銭取引を提案するものでしたが、当時は技術者の間で懐疑的な反応だったと言います。

2009年:ビットコイン誕生、運用開始

論文発表後、賛同した複数の開発者たちによってビットコインが誕生します。そして2009年1月にはビットコインの運用が開始され、これは現在まで途切れることなく続いています。また、運用を開始してすぐに、サトシナカモト氏と開発者の間でビットコインの送金が行われました。

2010年:1万BTCでピザ購入、「仮想通貨取引所」が開設

2010年5月22日、開発者が「ピザ2枚」を1万BTC(当時1BTC=約0.2円)と交換し、世界で初めてビットコインを使った取引が行われました。そのため、毎年5月22日は「ビットコイン・ピザ・デー」と呼ばれています。7月には世界初の仮想通貨取引所「マウントゴックス」が開設し、ビットコインの価格が1BTC=約7円まで高騰しました。

2011年:米大手メディアの特集で知名度が急拡大

2011年4月、米タイムズ誌や大手メディアに取り上げられ、ビットコインの知名度が急拡大しました。これにより、BTC価格は約3,100円にまで急騰しています。

2012年:日本初「仮想通貨取引所」が開設、初の半減期を迎える

2012年8月、日本初の仮想通貨取引所「コインチェック」が創業され、国内でもビットコインの存在が知られるようになります。また、11月28日には初めて半減期を迎え、50BTCから25BTCへと採掘の報酬が減少しました。

2013年:欧州債務危機で高騰

2013年、ギリシャ危機に端を発した「欧州債務危機」問題の深刻化により、1BTC=約12万7,800円という高騰を記録しました。しかし、法定通貨をビットコインに交換する動きが世界で活発化したため、12月5日に中国政府は国内の金融機関で取り扱いを禁止しています。

2014年〜2016年:ビットコイン低迷

2014年2月に「マウントゴックス」が経営破綻に追い込まれます。中国政府の取り扱い禁止も影響し、ビットコインが急落しました。2016年8月には香港「ビットフィネックス」でハッキング被害があり、ビットコインの低迷が続くことになります。

2017年:1BTCが100万円を超える

2017年1月、日本で1BTCが15万円を超え、4月には暗号資産を規定する「改正資金決済法」が施行されました。また、「ビットコインキャッシュ」分岐やビットコイン先物取引が相次いで開始となったことで、12月には1BTC=約220万円と記録的に高騰します。そのため、2017年は市場全体の高騰から「仮想通貨元年」とも呼ばれています。

2018年:仮想通貨の冬に突入

2018年は相次ぐ仮想通貨取引所のハッキング事件、大手サービスや各国による規制が起こりました。この影響でビットコインの価格が約70%も暴落し、「仮想通貨の冬」に突入します。

2019年:ビットコイン10周年、再び上昇相場へ

2019年1月3日、ビットコインは運用開始から10周年を迎えました。3月は国内で仮想通貨の名称が「暗号資産」に変更され、1年以上低迷していた市場は再び上昇相場になっています。

2020年〜2021年:ビットコイン急騰

2020年は企業による決済導入や購入発表などを受け、12月には3年ぶりの過去最高値を更新します。2021年にはイーロン・マスク氏、相次ぐ大企業の市場参入、米「コインベース」のナスダック上場といった影響もあり、過去最高の1BTC=約800万円を超える急騰を記録しました。

2022年:暗号資産市場の大暴落

2022年は米の金融引き締め政策をはじめ、テラ(LUNA)崩壊、「FTX」の破綻といった大きな事件が相次ぎました。これにより暗号資産市場全体が大暴落し、ビットコイン価格も1万ドル台まで下落しています。

最後に

今年で15年目を迎えるビットコインですが、発明者「サトシナカモト」氏の正体については謎に包まれています。彼は一体何者なのか、またビットコインは今後どうなっていくのか、興味は尽きません。

Published inビットコイン